2026/09/14 13:47

「昨日まで歩いていたのに、急に立ち上がれなくなった」 「後ろ足がふらついて、踏ん張れていない」

シニア犬と暮らしていると、ある日突然こうした変化に直面することがあります。慌てて高価な介護用品を揃える前に、まずは確認しておきたいポイントを整理しました。

1. まずは痛みや病気が隠れていないか確認する

老化による筋力低下だと決めつける前に、椎間板ヘルニアや関節炎、神経系の疾患が隠れていないかを確認することが最優先です。特に「急に」立てなくなった場合は、加齢だけでは説明できない原因が隠れていることがあります。動物病院を受診し、痛みの有無・神経反射などをチェックしてもらいましょう。

2. 床の滑りやすさを見直す

フローリングの床は、足腰が弱った犬にとって想像以上に踏ん張りにくい環境です。爪が引っかからず、踏ん張ろうとしても滑ってしまうことで、余計に「立てない」状態を悪化させてしまうことがあります。滑り止めマットやカーペットを、よく通る動線・寝床の周りに敷くだけでも変化が出ることがあります。

我が家のリビングも普通のフローリングなのですが、うちの柴犬・ミントがはしゃいで走り回るとき、つるつると滑って踏ん張りきれていない様子をよく見かけます。今はまだ元気ですが、これがハイシニア期に入ってからだと、転倒や関節への負担につながりかねません。「元気なうちから」床対策を始めておくことの大切さを、身をもって感じているところです。

3. 段差の有無を確認する

玄関や階段のような分かりやすい段差だけでなく、ソファやベッドなど「室内にある小さな段差」も見落とされがちです。玄関の段差は対策していても、ソファからの飛び降りは日常的に繰り返していた、というケースは少なくありません。これまで自力で上り下り・飛び乗り降りできていた場所ほど、対策が後回しになりやすいので注意が必要です。段差の昇り降りで無理な体勢を取り続けることが、足腰への負担を積み重ねている場合があります。

4. 体重の変化をチェックする

体重が増えている場合、足腰への負担はそのまま増加します。逆に急激な体重減少がある場合は、筋力低下だけでなく病気のサインである可能性もあります。定期的に体重を記録しておくと、変化に早く気づけます。

5. 無理に歩かせよう・持ち上げようとしない

「歩かせないと余計に弱る」と考えて無理に歩行させたり、抱え方を誤って持ち上げたりすると、股関節や背骨に負担をかけてしまうことがあります。立てない状態が続く場合は、まず受診を優先し、獣医師の指示のもとで運動量を調整することが大切です。


まとめ

老犬が立てなくなったとき、最初にすべきことは「介護用品を揃えること」ではなく、「原因を切り分けること」と「今の生活環境を見直すこと」です。そのうえで、必要な介助方法やグッズは、その子の状態に合わせて選んでいく必要があります。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を目的とするものではありません。症状が続く場合は、必ず動物病院を受診してください。